研究課題/領域番号 |
12680200
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
中村 紘司 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 教授 (40007563)
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研究分担者 |
三橋 功一 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 助教授 (40166062)
山崎 正吉 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 助教授 (80107242)
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キーワード | 算数の授業 / 数学の授業 / 授業設計 / 自己学習 / 教育実習 / 教授スキル / マイクロティーチング |
研究概要 |
教師の実践的能力向上を目指すため、マイクロティーチングの方法を用いて育成する試みがなされて来た。これらの実証的研究からマイクロティーチングは、教授スキル訓練のみに焦点をあてるのではなく、授業実施の事前の準備活動である教材研究や授業設計と組み合わせることにより、一層効果があるとの知見を得ている。 児童の実態、授業における教材や内容構成等に関する理解が十分でない実習生が授業設計し実施していく事は、教育学や教科教育等の学習が進んでいない状況を考えると、実習校だけで実習の成果を挙げるのは困難であると考える。そこで、授業を中心とした教育活動を行う一方で、[観察(生活、授業等)→児童理解→教材研究・教材教具作成・検討→授業準備→実地授業→評価・検討」なる授業の設計・準備・実施・評価のプロセスにおける内容の理解とその方法論の獲得等能力の向上を目指すため、本学函館校でのCAI研究の成果と結合させた「教育実習支援のための情報システム」の開発するため、具備するべきデータベースやその構造化等についての研究を進めている。 本研究のテーマである「授業設計」に必要とする資料等の情報とそのデータベース構築の資料を得るために前提調査を、「算数」の授業を対象とし、教育実習の指導教員・実習終了直後の学生などに実施した。先行実践の記録や知見で、実習生が授業設計をするにあたり、まず教科書の指導書や授業の構成に関する直接的資料・文献に頼ろうとする。しかし、これら資料に記述されていない授業設計の手がかりを知るため、本学函館校では毎年教育実習の機会に指導案の収集を行い、それを学生に対してプリントサービスをしてきた。このような活動の蓄積にあって、我々は算数・数学の授業設計の訓練のために、授業資料のデータベース化を図った。また、システム実現の祭の学習環境に生かすため、現職教員が自身の能力向上のために希望している学習・研修の形態についても情報収集し、評価した。
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