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2000 年度 実績報告書

大規模並列離散事象シミュレーションにおけるプロセッサ割り当て支援方式

研究課題

研究課題/領域番号 12750372
研究機関国立情報学研究所

研究代表者

日高 宗一郎  国立情報学研究所, 実証研究センター, 助手 (70321578)

キーワード並列離散事象シミュレーション / PDES / オブジェクト移送 / プロセッサ割り当て / serialization
研究概要

配置自動化を困難にする要因について
実装の観点と共に原理的側面から考察を行ない、シミュレーションシステム自体の動的特性、つまり移送の損得そのものが時間により変化してしまうことが主な要因であることが明らかになった。
別途代表者が参画しているOS研究プロジェクトでの議論で、オブジェクトの移送そのものはオブジェクト指向分散処理そのものの研究共同体の中では、以前に比べて良いものとはされていないという知見が得られた。システム側でカバー出来る側面、新たに必要となる開発項目について
Java等のインタープリタ型言語を使わない本研究のアプローチに対しては、実行時のデータだけで逐次化/再構成に必要な情報を記述出来ず、情報の解析にコンパイラの支援が必要であることを明らかにした。
コンパイラ支援に関しては、既存のIDL等で採用されている方法が参考になると考え、最適化に参考になるものとしてマイクロカーネルプロジェクトで採用されているIDLの実装例の論文を調査した。データの転送はコストを最小限にしなければならないため、ここで行なわれていたレジスタ操作に踏み込んだ最適化が参考になった。
各コンポーネントの設計に向けて
本研究の主たる適用環境としている東京大学情報基盤センターの並列計算機は本年度末で大規模なシステム変更を行ない、本研究の初期に考慮していた分散メモリのみのMPP型のアーキテクチャから、ノード自体が共有メモリのマルチCPU構成を取るアーキテクチャに移行することになったこともあり(これは並列計算環境の進展の潮流に沿ったものである)、従来のMPP型の並列性との複合モデル、すなわちノード間メッセージパッシングとノード内のスレッド並列処理のハイブリッドモデルを考慮する必要があるため、関連する動作環境の設備のための調査ならびにハイブリッドモデルを実際に用いたBLAS等の数値計算ライブラリの並列版の実装例の調査を行なった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Soichiro Hidaka: "Querying Structured Documents based on Human Visual Memory"Proceedings of the ISCA 2nd International Conference On Information Reuse And Integration (IRI-2000) . 91-94 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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