• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

シナプス形成におけるカドヘリン型受容体CNRファミリーの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 12780564
研究機関大阪大学

研究代表者

濱田 俊  大阪大学, 細胞生体工学センター, 講師 (60282349)

キーワードCadherin-related Neuronal Receptor / CNR / シナプス形成 / 遺伝子クラスター / カドヘリン / 蛋白質局在解析
研究概要

CNRファミリーはシナプスに局在し、免疫グロブリン、T細胞受容体と類似の遺伝子クラスターから生じる。このような特徴は、CNRが選択的シナプス形成を制御する分子候補のひとつである可能を示唆する。本研究はシナプス形成におけるCNRの役割を局在解析と機能阻害実験により探ることを目的としている。
本年度は、局在解析のために必要な抗体の作成を行った。CNRにはカルボキシル末端の異なるCNR-A,Bのsplicing variantsが存在し、A,Bそれぞれに特異的な領域およびアミノ末端のA,B共通領域に対する抗体の作成を試みた。合成ペプチドを抗原としウサギで抗血清を作成しアフィニティー精製を行って精製抗体を得た。A末端特異的抗体に関してはCNR-A cDNAを発現させた293T細胞、マウス脳膜分画に対するウェスタンブロットにより特異性が確認された。本抗体を用い、新たに単離されたCNRc1,c2タンパク質のL細胞を用いた強制発現系における局在解析を行った(Takei et al.,2001)。CNRc1,c2は他のCNRファミリーに比して細胞外領域の相同性が低く、ゲノム構造上も特異な位置を占めるが、既知のCNRと同様にL細胞では細胞膜に移行しないことが明らかになった。B末端特異抗体、N末端共通領域抗体に関しては現在特異性の確認を進めている。本研究の主たる目的である中枢神経組織内での局在解析については、特異性の確認されたA末端特異抗体を用いた免疫組織化学を現在行っており、染色条件の検討を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takei Y.: "Two novel CNRs from the CNR gene cluster have molecular features distinct from those of CNR 1 to 8 "Genomics. 73(in press). (2001)

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi