研究代表者の中嶋幹起は、長崎を中心とした通詞の辞書・教本の収集を行い、瀬戸口律子は、沖縄において、関係資料の収集にあたり、これまで公開されることのなかった新発見による漢文資料を収集した。 海外での収集調査も、中嶋はフランスにて行い、瀬戸口は、中国(北京・南京)において行なった。これらの収集した資料は、個別に分析と解読が進んでおり、対外交渉に使用されていた言語(あるいは方言)の性質がだんだんと明らになってきている。中嶋は、ヴェトナムに行く機会があり、フランス人による辞書数種を得た。これらも、東京(トンキン)通詞の言語の解明に資するものである。
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