研究課題/領域番号 |
13301001
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
清水 哲郎 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70117711)
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研究分担者 |
花井 一典 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (80228501)
山内 志朗 新潟大学, 人文学部, 教授 (30210321)
岩熊 幸男 福井県立大学, 学術教養センター, 教授 (10135600)
加藤 守通 東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (40214407)
伊藤 博明 埼玉大学, 教養学部, 教授 (70184679)
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キーワード | 中世哲学 / イスラム思想 / 言語哲学 / ロスケリヌス / ロゴス / 記号論 / 国際研究者交流 / イギリス:フランス |
研究概要 |
1.海外共同研究者のCharles Burnettロンドン大学Warburg研究所教授を招聘して、研究会を行い、イスラム思想の中世言語哲学への影響関係について、同教授の報告を中心に、各分担者の視点からの意見を交換し、共同検討した。スペインにおけるイスラムの西欧への影響もさることながら、シシリー島において、ギリシア語、アラブ語、ラテン語を使う人々が交流しており、ここを窓口としたイスラム文化の西欧への影響に注目した。 2.岩熊は、パリ等ヨーロッパ各地で中世論理学写本の調査を進めた。その成果の一つとして、12世紀の写本の一つをロスケリヌスのものと結論する研究を発表し(これが認められれば中世論理学としては相当の発見である)、清水およびC.Burnettと共同検討をした。海外共同研究者C.Mewsともメールでの意見交換をした。清水およびMewsはこれをアベラールのものとする考えに傾いており、岩熊の主張は未だ公認されたわけではない。が、この主張は、12世紀の言語哲学の動向についての従来の概観を根本から書き換える可能性を含んでおり、非常に重要な論点となった。 3.以上に加えて、樋笠はアウグスティヌスの記号論について研究を進めた。また山崎はアンセルムス思想について研究を進める中で、表示の問題を含む真理論に再度注目するなど、各分担者は今年度の役割の他に、本研究課題に関わるテーマを追求し続けた。 4.岩熊および清水は2004年7月にケンブリッジで開催される中世論理学に関する国際研究集会で研究成果を発表すべく準備を進めた。また山崎および清水は同6月にドイツで開催されるアンセルムス学会にて研究成果を発表すべく準備を進めた。
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