研究課題/領域番号 |
13308011
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
野嶋 栄一郎 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (20000086)
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研究分担者 |
佐古 順彦 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (10000069)
保崎 則雄 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (70221562)
西村 昭治 早稲田大学, 人間科学部, 助教授 (30207493)
石川 真 早稲田大学, 人間科学部, 助手 (60318813)
齋藤 美穂 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (90288043)
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キーワード | 授業アーカイブ / 撮影方式・撮影品質 / 人的資源 / 著作権 / 遠隔教育・学習 / カメラアングル / インターフェース / コミュニケーション |
研究概要 |
授業アーカイブ作成に開して、実際にどのような課題があるのかを探る目的で、半期の人間科学授業3つについて撮影を行った。撮影はアングルの異なる3台以上のDVカメラによって行い、授業開始前に数人で設置した上で、授業中は1人以上が付き添う形をとった。音声に関してはDV、NT、UHF経由でDVを試みたが、音声が最も高品質であったのはNTであった。品質を考慮してカメラとは別にNTで録音を行った場合、最終的には音声データを映像と同期する必要があり、どの程度品質を追求するかという問題が浮上した。また、講義資料に関しては、その形態とアーカイブ化および著作権について様々な問題を抱えることとなった。資料が本のコピーなどである場合、スキャナによる取り込み作業が必要となるのみならず、著作権に十分配慮する必要があり、これを予めパワーポイントなどでデジタル化しておく方式では、毎週の資料作成とその確認のための授業者との打ち合わせなど、撮影側にも講義者側にも多くの負担が発生してしまった。また、容量を考慮して講義映像を軽くした場合には、黒板の文字が不鮮明になるなど、板書に関しても課題が残った。 実際の撮影と平行してアーカイブ化に必要な基礎実験を行った。今年度は特に講議映像のカメラアングルの違いが学習者に及ぼす影響を検討した。正面・右・右斜・左・左斜から撮影した15分間の模擬講義の映像提示後、再生テストとアンケートを実施し、各アングル間の比較を行った。その結果、再生テストでは統計的に有意な差は認められなかったが、アンケートでは、見やすさ、講師の感情の読み取りやすさ、講師との視線の一致についてカメラアングルの影響が見られた。この結果をうけて、今後どのアングルによる映像を主としてアーカイブ化を行うかを検討し、順次アーカイブ作成を行っていく。
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