研究分担者 |
佐古 順彦 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (10000069)
保崎 則雄 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (70221562)
西村 昭治 早稲田大学, 人間科学部, 助教授 (30207493)
浅田 匡 早稲田大学, 人間科学部, 助教授 (00184143)
齋藤 美穂 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (90288043)
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研究概要 |
本年度の主要実績は以下の2項目である. 1)「環境色彩論」,「ライフコース論」授業アーカイブの開発 2)オンデマンド型web-learningを組み込んだ講義型授業「教育デザイン論」の実践と評価 1)の遠隔講義映像を実際に作成する過程において,以下のような知見が得られた.まず,撮影方法に関しては,実際の講義を撮影する場合,かなり広めの教室でない限り,遅刻者や着座した学生などが画面を遮ってしまうことは避けられず,そういった意味では,スタジオ撮影のほうが遠隔講義映像としては適しているといえる.一方で,提示画像として,スタジオで撮影したような講義者の映像だけではなく,受講生映像を組み合わせて提示する効果を,受講行動の促進の側面から検討した結果,映像中の受講生の受講態度が真面目であれば学習行動を促進し,そうでなければ阻害することが示された.このような結果を踏まえ,実際にアーカイブ化する映像の種類に関しては,全体の情報量や利用方法から最適な組み合わせを検討していく必要があると考えられる.また,講義中の提示資料に関して,とくに板書は,スライドなどに比べると毎回行われる行為ではなく,またその場所も不定であることから,撮影が難しく,また,アーカイブ化に際してはより工夫が必要なメディアであるといえる. 2)においては,教育デザイン論全12回の講義型授業と,文字+スライドからなるインターネットを利用したオンデマンド型web-learning教材の平行利用を行った.この結果,伝統的な講義型授業と比し,学習者の講義型授業受講中のactivityは,web教材へのアクセス面だけでなく,教師側の質問に対する回答数,その質的高まりにおいて明確な差異を示した.
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