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2001 年度 実績報告書

所有権形態と経済成長の相互関連:農業の実証研究に基づく動学経済成長モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 13309003
研究機関千葉大学

研究代表者

榊原 健一  千葉大学, 法経学部, 教授 (30187009)

研究分担者 不破 信彦  千葉大学, 園芸学部, 専任講師 (90302538)
金子 文洋  千葉大学, 法経学部, 助教授 (30302524)
菊池 眞夫  千葉大学, 園芸学部, 教授 (10241944)
小暮 厚之  慶応義塾大学, 総合政策学部, 教授 (80178251)
キーワード開発経済学 / 農業経済学 / ゲーム理論 / 経済成長 / 土地耕作権 / 土地所有権 / 発展途上国 / フィリピン
研究概要

本年度の研究は、理論と調査の両面から行なわれた。
1)調査研究については、本年の実施計画ではフィリピンとインドネシア両国について行なう予定であったが、国際的テロ事件の影響により、インドネシアにおける調査を中止せざるを得なかった。フィリピンについては、農村において、従来の研究のstylized factsの確認および補足情報収集に加え、理論モデル構築に求められる農民間での交渉の様式、契約概念の有効性等の点について、インタビューによる定性的検証を行なった。また次年度以降における本調査のための予備調査も併せて行なった。(担当者:菊地、不破、榊原)
2)理論研究については、耕作権の成立する条件を、2期間ゲームモデルを構築し、ナッシュ解を求めることによって分析した。ここで、分析の基本的仮定として、フィリピン農村の調査によって得られた情報に基づき、ルソー的な所有権、および農業の収穫の不確実性を導入した。また、解概念として、ナッシュ解を用いることとした。ゲームは、土地所有者と農業労働者をプレイヤーとし、両者が、危険負担の観点から、労働とその対価の支払い方法とをめぐって行動するものとした。主要な結論として、土地所有権と耕作権の分離には一定以上の収穫の不確実性が必要であることが導かれた。(担当者:榊原、金子、小暮)
来年度は、この基本モデルを無限期間モデルへと拡張し、また、実際の耕作権についての定式化を行なうことによって、研究を進める予定である。また、インドネシアについても、現地の情勢を考慮し、調査を開始する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Kikuchi, D.J.Merrey, L.Dissenaike: ""Compensation of Irrigation Professionals:Three Asian Irrigation Agencies,""<Irrigation and Drainage>___-. 50. 65-74 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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