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2001 年度 実績報告書

『大乗起信論』と法蔵教学の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13410006
研究機関関西大学

研究代表者

井上 克人  関西大学, 文学部, 教授 (30184740)

研究分担者 坂出 祥伸  関西大学, 文学部, 教授 (30067574)
吾妻 重二  関西大学, 文学部, 教授 (20192982)
丹治 昭義  関西大学, 文学部, 教授 (00067555)
石井 公成  駒澤短期大学, 仏教科, 教授 (10176133)
木村 宣彰  大谷大学, 文学部, 教授 (80103117)
キーワード『起信論』 / 法蔵 / 『義記』 / 浄影寺慧遠 / 宗密 / 華厳経 / 一乗思想 / 真如随縁
研究概要

I 法蔵『大乗起信論義記』研究 平成13年4月より隔月に一回の割合で定期的に研究会を実施してきた。笠間龍跳『冠註大乗起信論義記』五巻(東京森江書店、明治22年刊)、佐伯旭雅『冠導増補大乗起信論義記』五巻(京都法蔵館、明治26年刊)、山本儼識『冠導傍註大乗起信論義記』五巻(京都澤田文栄堂、明治27年刊)を逐一参照しながら、『義記』のテクスト本文や、今挙げた冠導本に引照される各種仏典、経典、論書を原テクストとつき合わせ、場合によればサンスクリット原典にまで遡り、出来る限り正確な註釈と、的確な読み下し文を作成してきた(吾妻・井上・木村・坂出・丹治)。
またこの研究会の一環として、東京に赴き、資料収集および、東京在住の研究者と数度に渉って意見交換も行った。こうした研究の過程で明らかになったことは、1.法蔵は法相宗をライバルとして教判を形成したと考えられてきたが、智儼の最晩年になって急激に勃興してきた禅宗を意識した部分もかなりあること(石井)2.東大寺図書館で淨影寺慧遠の『大乗起信論義疏』の古写本を発見し、そのコピーを入手することができたこと(丹治)である。後者については、現在それを用いて大正蔵経版と比較しヴァリァントを整理している。
以上のような研究を行う一方で、更に複数の文献を自動的に比較して、各文献それぞれの特色を明確にするコンピュータ処理法(NGSM>を更に発展させ、クラスター分析によって図示できるようにした(石井)。
II 実証的研究 平成14年3月下旬には中国、特に上海、寧波、杭州、西安に赴いて、各種仏教寺院をまわり、修行法や瞑想法など、実地調査を行う。また、西安の西北大学、北京の社会科学院等の仏教研究者と会談・討論する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 井上 克人: "修と証のあいだ-西田哲学の「逆対応」の論理を手懸りに-"東西学術研究所創立五十周年記念論文集. 27-43 (2001)

  • [文献書誌] 丹治 昭義: "一音説法"南都佛教. 81号. 19-44 (2002)

  • [文献書誌] 翻訳(共訳)坂出 よし伸, 井川 義次: "カルタンマルク著『老子と道教』"人文書院. 224 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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