研究課題/領域番号 |
13460100
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
佐藤 誠 熊本大学, 法学部, 教授 (80123800)
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研究分担者 |
山本 嘉人 (旧)九州農学試験場, 主任研究官
内田 和実 九州経済調査協会, 調査部・主任研究員
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キーワード | 阿蘇 / 草原 / ボランティア / グラウンドワーク / ツーリズム / グリーンツーリズム / 入会地 / 公共政策 |
研究概要 |
農林地管理システムの調査・研究について、本年度には以下の研究実績がある。 1 阿蘇の草原維持・管理の現況と新たな手法の調査 (1)毎年640キロメートルに及ぶ防火帯づくりについて、175の牧野組合毎の調査をもとに、草原管理の新たな手法について環境省、熊本県および阿蘇郡町村や牧野組と検討を進めた。 (2)とりわけ、牛馬の電子牧柵による管理で実施する実験を、2つの牧野組合の協力を得て行い、充分利用可能とのデータを得た。 2 参加型環境保全・農林業維持活動の調査 阿蘇の野焼きボランティア活動・組織と課題について、(財)阿蘇グリーンストックの協力で、都市からの環境管理支援の有効性と、赤牛産直事業の現状と課題とを調査した。 3 草原管理と複合利用の先進地事例調査 北海道十勝地方における、グラウンドワークトラストや馬の道事業の現地調査と、島根県三瓶における牛の電気牧柵による草地管理の新技術について、阿蘇との比較を実施。 4 海外のサステイナブル・ツーリズム調査 英国・米国・中国などの研究者と交流し、農林地の保全と多目的利用に関するツーリズム事業の有効性について、コミュニティ・ビジネス展開と関連して調査・研究を深化させた。
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