研究分担者 |
平田 昌彦 宮崎大学, 農学部, 教授 (20156673)
長谷川 信美 宮崎大学, 農学部, 助教授 (50281217)
園田 立信 宮崎大学, 農学部, 教授 (00040866)
西脇 亜也 宮崎大学, 農学部, 助教授 (60228244)
伊藤 哲 宮崎大学, 農学部, 助教授 (00231150)
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研究概要 |
放牧牛にGPS首輪を装着し、林内での移動履歴を終日収集するとともに、水のみ場を移動することによる放牧牛の行動圏の変化について検討を行った。その結果,放牧期間の途中で水のみ場を移動することにより、行動圏も移動した水のみ場を中心としたものへと変化することが認めら,水のみ場の移動が放牧牛の誘導に有効であることが明らかとなった。植栽木に与える放牧牛放牧の被害の発生実態を数カ所の林内放牧地において調査した結果、林内放牧地の中で斜面傾斜度が20度以上の高い地点で樹皮の損傷が認められ,これは斜面傾斜度の高い場所では放牧牛が斜面方向に対して直角方向に移動する性質によるものと考えられ,被害対策として斜面傾斜度の高い場所での放牧圧の軽減が有効である.崎県諸塚村浅藪地区を対象地に,放牧区7流域,対照区2流域の計9流域の渓流を,平水時の2003年5月23日および6月28日,大雨直後の同年9月12日に採水し,イオンクロマトグラフィで硝酸イオン濃度を測定した。その結果,硝酸濃度は増水時のみならず平水時でも放牧区の方が高かった。ただしそれでも水道水基準以下の濃度であった。宮崎県諸塚村を対象に、林畜複合生産システムの適用可能域を判定することを目的として、森林の立地解析を行った。地形・地質・気象条件から森林生産力および災害危険度の推定モデルを作成し、これを基にまず木材生産林、水土保全林および多機能林を区分した。これらの結果を総合し、メソスケール(25m×25m)での林畜複合生産システムの適地を判定した結果、木材生産林ゾーンの多くで、同システムの適用可能性が示唆された。
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