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2001 年度 実績報告書

臭化メチルの代替化学物質の人体影響及び環境負荷に関する影響評価手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13470092
研究機関高知医科大学

研究代表者

甲田 茂樹  高知医科大学, 医学部, 教授 (50205332)

研究分担者 安田 誠史  高知医科大学, 医学部, 助教授 (30240899)
大原 啓志  高知医科大学, 医学部, 教授 (00033209)
キーワード産業保健 / 土壌薫蒸 / 環境保健 / 臭化メチル / 生体影響 / 環境負荷 / メチルイソチオシアネート / 化学物質曝露
研究概要

研究初年度は購入したガスクロマトグラフ質量検出器GCMS-QP5050A(島津製)を用いて臭化メチルの代替化学物質であるMITC(メチル・イソ・チオ・シアネート)の低濃度定量検出限界と他の農薬との混合試料における定量検出状況について検討を行った。GCMS-QP5050Aを用いたMITCの検出限界については、標準試料をもとにしてできるだけ低濃度のMITCが検出できる条件を検討した。通常、土壌薫蒸に用いられるMITCのサンプリングには個人サンプラー用ポンプを用いた方法がとられるが、もともと使用されているMITCは、ダゾメット剤という混合化合物が紫外線と水によって開環して二硫化炭素とアンモニア、MITCに分解することによって生じる。そのため、環境中のサンプル試料にはこれらの化学物質が混入しており、分別して定量化する必要がある。もちろん、MITC以外の化学物質も生体影響や環境負荷の強いことで知られているものである。アンモニアは水に溶けやすいため、作業環境中のサンプリングをMITCと二硫化炭素に絞って定量する手法の開発を試みた。実験室レベルでは、生体影響と環境負荷の基準値の100分の1程度まで可能であることが確認できた。現在、環境中の存在が示唆される農薬との混合試料における定量分析を行うために、数種類の農薬を対象としてGCMS上におけるスペクトルの分離状況を確認しており、次年度にかけては環境試料中の分析に移れる予定である。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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