研究課題/領域番号 |
13470523
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
吉本 照子 千葉大学, 看護学部, 教授 (40294988)
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研究分担者 |
柳澤 尚代 新潟青陵大学, 看護福祉心理学部, 助教授 (10310369)
阿部 芳江 島根医科大学, 医学部, 助教授 (60293578)
波川 京子 広島県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (30259676)
酒井 郁子 千葉大学, 看護学部, 助教授 (10197767)
前川 厚子 名古屋大学, 医学部, 教授 (20314023)
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キーワード | 在宅高齢者 / 自立支援 / 配食ボランティアサービス / 日常生活行動 / 生活意欲 / 連携・協働 / アクションリサーチ / EuroQol |
研究概要 |
【目的】在宅高齢者における健康状態、配食ボランティアサービス(配食サービス)の利用、日常生活行動、生活意欲、地域観の関連性及びそれらの経年変化をもとに、地域における自立支援サービスの要件及び方法をボランティア・保健福祉職とともに明らかにする。得た知見をもとに、地域高齢者生活支援システムの開発方法の確立をめざす。【方法】1)A町(人口3500人、高齢化率29%)、T町(人口16000人、高齢化率26%)における13年度の分析対象の配食サービス利用者に対する追跡調査を行い、調査結果に関する中間報告を配食ボランティア・保健福祉職に行った。2)ボランティアに対するグループインタビユーを行い、調査結果をもとにボランティア・保健福祉職と討議した。配食サービスに関する課題を保健福祉職が抽出し、アクションを検討中である。【結果】1)14年度の分析対象はA町22人、T町21人であり、握力とEuroQolからみた健康状態は、2つの町ともに、約1/3が低下、約1/3が向上していた。生活意欲、配食サービス利用との関連性は解析中である。2)ボランティア(A町16人、T町59人)への調査結果では、利用者が気がねを感じないようなコミュニケーションを意図し、対話していた。衛生管理の観点から、利用者に手渡すまでの連携に問題を感じ、個別に工夫していた。また、連携方法がシステム化されていないこと、新規なボランティア募集に関する保健福祉職の努力不足、配食時に不在がちな利用者の存在を問題としていた。2つの町では、これまで町全体のボランティアの交流、町とボランティアの意見交換がなく、双方が今後の継続を期待していた。14年度の研究成果は、保健福祉職がボランティアの具体的な活動方法・問題・意向を理解し、ボランティアが地域全体の利用者の実態を理解して、共同で課題を抽出するための情報提供と位置づけられる。
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