研究分担者 |
山口 好和 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 助教授 (30271018)
山崎 正吉 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 教授 (80107242)
中村 紘司 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 教授 (40007563)
梅澤 実 鳴門教育大学, 学校教育実践センター, 教授 (60314887)
|
研究概要 |
これまでの教育の分野における多くの先達の珠玉の先行実践や授業研究の成果から手がかりを見つける「温故創新」の方法を探り、それを新しい教育実践の創造に活用するための研究を行った. 1.ベテラン教師の教育実践から生まれた授業研究、教育工学的手法による授業研究等大正期の自由教育運動からはじまった日本における授業研究の系譜について分析・検討し概観した。 2.授業準備の活動である授業設計における手がかりについて教師.・実習生の特徴を調査・分析し、13の因子を抽出した.この因子と授業設計活動のスクリプトの関連を検討し、「教材の解釈・理解、教材の表象、授業過程の構成」等の設計の機能と教師の思考を分類・整理した.さらに、教師の成長・熟達による授業設計の手がかり等の変化を分析・検討した。 3.新しい実践を計画・立案し,実施していくためには,先行実践・研究から設計対象である教材と学習者の関わりの情報を抽出し,活用して授業設計する方法を開発した。さらに先行実践の記録から展開過程の構造を示す「授業過程の構造」とそこにおける教師の内的な「教授方略・意図の遷移過程とその構造」を視覚的に表す図を開発・試行した。その結果、授業の特徴を分析・抽出するために有効であるとの知見を得た. 4.「総合的な学習」は、学習内容・方法が学校・教師に委ねられ、授業に携わる教師自身が新しく教材を開発するが、その教材開発における教師の知について検討した. 5.将来教師として教育活動を担う教員養成大学の学生(実習生)の力量,とりわけ教育実践力の形成に大きく寄与する教育実習との関連について検討した.
|