研究課題
研究第2年度にあたる本年は、昨年度にノートを取った約1500冊の対象書籍のデータを、研究補助者に依頼してデジタルデータ化する作業に着手し、これを完成した。次いでこれを、(1)幕府諸学校・官衙、(2)南校、(3)開成学校、(4)法理文三学部、(5)帝国大学、等の所属に分別し、このうち(2)〜(4)を本来の研究対象として選別した。このデータを基に、月村はもっぱらフランス書を中心に、同時代のフランスの中等教育課程の教科書との照合に当たった。また菅を中心とするメンバーは、同時代のヨーロッパ科学技術教育との関連を探り、灯台設計、鉱山技術などについて、オランダ、及びドイツの同時代の技術書を多数発掘した。また高野は、明治初年の東大文書の再検討を行い、その結果を初期東大図書館史にまとめつつある。
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