| 研究概要 |
本年度の成果をまとめる.
[I]実施した大気エアロゾル観測は大きく以下の常設観測と遠征観測に分けられる.
1.遠征観測
(1)集中観測 春 オーストラリア (千葉大プロジェクトに参加)
夏 チベット (CEOP_Campに参加)
秋 太平洋 (JAMSTEC/みらい研究航海に参加)
(2)船舶観測 夏 東京湾 (東京商船大学研究航海船「汐路丸」乗船) 四国沖,九州沖,瀬戸内海 (神戸商船大学研究航海船「深江丸」乗船)
(3)機器校正検証観測 冬 MLO(ハワイマウナロア山)
(4)APEX-E3 (平成15年3月15日〜4月15日) 現在実施中(注1参照)
2.常設観測
(1)近畿大学東大阪キャンパス
簡易型多波長偏光放射計,全天カメラ,日射計との同時観測を実施したことで,東大阪上空の大気変動把握に不可欠な常時観測が可能となっている.
(2)NASA/AERONETステーション(http://aeronet.gsfc.nasa.gov)
近畿大学東大阪キャンパス,近畿大学白浜水産研究所(
3)SKYNETサイト
近畿大学東大阪キャンパス,長崎県福江島
注1)アジア域の広域大気変動の把握を目的とした集中「春がすみ」観測.奄美大島長崎県福江島がスーパーサイトで,当グループはこの期間,石川県柳田村にAERONETサイトを近畿大学から移動.
[II]衛星データ解析アルゴリズムの更新とエアロゾル特性の全球分布図の作成.
1.ADEOS/POLDERデータを用いた海陸上空エアロゾル分布の精密化.
2.SeaWiFSデータを用いた地上観測データとの比較検証.
以上より,アジアアンダストは,土壌性の黄砂に大気汚染物質が混合した「質した黄砂粒子」であることがわかった.
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