この一年間に、きわめて入手困難で高価なWilliam Dudley Pelleyの著作を、幸運にも13冊も手に入れることができた。彼は1930年代アメリカ合州国の歴史概説書に「銀シャツ党」を率いてヒトラーばりの反ユダヤ主義をまき散らした、とかならず数行説明があるが、その実体はあまりよく分からなかった。今年度おこなった調査で、彼はファンダメンタリズム系の神秘主義者であることが判明した。Seven Minutes in Eternity with Their AftermathやDoor to Revelationなどを読むとそのことがはっきりと分かる。ただ、エズラ・パウンドに影響を与えたとされる論文"The Mystery of the Civil War and Licoln's Death"そのほか重要な雑誌論文が未入手であり、今後これらの調査に入らねばならない。また、パウンドの側からペリーとその周辺にどの程度働きかけがあったのか、調べる必要を感じている。
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