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2001 年度 実績報告書

イーストエンドのユダヤ人社会とユダヤ文学の文化論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13610598
研究機関同志社大学

研究代表者

田口 哲也  同志社大学, 言語文化教育研究センター, 教授 (00145103)

研究分担者 クロス ロバート  同志社大学, 言語文化教育研究センター, 教授 (70278464)
キーワードイーストエンド / ユダヤ人社会 / ユダヤ人劇作家 / イーディッシュ文化 / 反ユダヤ主義 / アイデンティティーの形成 / シオニズム
研究概要

1 基本調査研究
1)歴史的な背景の調査:イーストエンドの2つの異なったユダヤ人社会、即ちSephardic communityとAshkenazic communityの文化的、社会的な背景の包括的な調査。
2)第1次資料の収集とその解読及び分析:鍵になるユダヤ人作家の作品分析の過程で得た知見については2-1を参照のこと。
3)現地調査:Bevis Marks Synagogue、the Jewish Soup Kitchen、Cable Street、Whitechapel Art Libraryの実地検分を通してユダヤ人社会の宗教性、相互補助、少数民族としての迫害の歴史、自己教育現象などを詳細に記録した。
2 個別領域研究
1)ユダヤ人のアイデンティティー形成と反ユダヤ主義:イーディッシュ文化のイギリス文化への同化過程においてユダヤ人劇作家が直面した問題を分析した。とりわけ1930年から1960年にかけて反ユダヤ主義との係わりにおいて極めて政治性を帯びた作家とまったく非政治的な作家に両極分解する。この時期、どのように個々のアイデンティティーが形成されたかは理想主義的な社会主義社会の建設を目指した初期のシオニズムとの関係が重要であることをSimon Blumenfeld氏を通して知り得たことは本年度最大の収穫であった。
2)コックニーのアイデンティティー形成へのユダヤ人社会の貢献:1で述べた2つの異なるユダヤ人社会の中で特にSephardic communityの果たした役割が大きい。この点については来年度さらに詳細な研究を行う予定であるが、本年度Daniel Mendozaという拳闘家の存在を探し当てることができた。大衆文化とアイデンティティー形成についてこの人物を核にしてさらなる理論構築を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田口哲也: ""Happy as a pig in shit"-ボブ・ディランとレナード・コーエン"Chart Network英語. 36号. 1-5 (2002)

  • [文献書誌] 田口哲也: "英文学をどう書き換えるか?"ふぉーちゅん. 13号. 1-3 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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