研究概要 |
(1)平成14年度着手の実験研究の,加熱すりもみ法方式による高品質再生骨材RM,機械破砕方式のRK,RTについて,水セメント比60,50,43%の3水準とし,スランプ18cmのAEコンクリートの諸性質に関する研究成果を2003年9月の日本建築学会大会及び2003年10月開催の第47回日本学術会議材料連合講演会にて発表した。 (2)平成15年度実施の実験研究として,既存RC造倉庫の解体コンクリート塊から加熱すりもみ法によって実工事現場で回収・使用中の高品質再生骨材の品質試験を行うと共に,この再生粗骨材を用いた高流動コンクリートのワーカビリティー,強度性状,耐久性に関する実験研究を実施し,普通砕石と比較して流動性に優れ,単位水量,単位結合材量及び高性能AE減水剤量を低減でき,高流動コンクリートの欠点である乾燥収縮の低減が可能であることなどを明らかにした。この研究成果は,日本建築学会2004年度大会に発表予定である。 (3)2001年度〜2003年度の高品質再生骨材に関する一連の研究成果を2003年10月開催の第47回日本学術会議材料連合講演会の基調講演「建築材料とリサイクル」の一部として発表及び工学院大学総合研究所地震防災・環境共生研究センター研究成果報告書第2号に発表した。ほか、2002年度の高品質再生骨材に関する研究成果を中国の青島で開催の第5回「高強度および高性能コンクリート」シンポジウムに投稿、採択され、2004年4月に発表予定である。
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