最終年度である本年は、(1)データ整理、(2)文献研究、(3)マグロ研究会、(4)ヒヤリング・実態調査を行なった。以下順にその概要を報告する。 (1)データ整理は昨年度データのアップデートが主であった。研究分担者の除本が作業管理し、アルバイトの伊澤あらたが行なった。この作業のためアルバイト代が発生した。 (2)文献研究は、山下、除本が各自行なった。「11.研究発表」に記述したとおり、除本が三本の研究論文を、山下・除本・伊澤の三人で一本の研究論文を発表した。加えて山下が日本の研究論文を投稿中(うち一本は受理・印刷中で11.に記載)である。また山下は、平成15年5月、漁業経済学会において、「責任ある漁業とは何か-生産・流通・消費面から-」を報告した。これら一連の文献研究と執筆活動のため、図書費と消耗品費が発生した。 (3)マグロ研究会は3/17(旅行中、随時)、9/9、10/14(ヒヤリング終了後)、12/30に実施し、年度末にもう一度研究会を予定している。9/9の研究会では伊澤より蓄養マグロの実態調査報告を受け、12/30にはマグロ漁業と環境保護や責任ある漁業との関係について情報交換した。年度末には報告書取りまとめの方向付けと今後の成果発表について計画する。 (4)ヒヤリング・実態調査としてまず3/16-18、山下・除本および伊澤の三人で高知県でヒヤリング調査を行った。これに要した旅費は昨年度の国内旅費として申請済みであるが、昨年度の実績報告書を調査前に提出したため、この事実について報告するのは今年度にずれ込んだ。出張の詳細については出張報告書に記載のとおりであるが、本年度予算としては、設備備品費としてデジカメ一式が、郷土史家岡本氏へのヒヤリングで会議費が発生した。また7/3には来日中の台湾海洋大学教授陳清春氏にヒヤリングし、ヒヤリング謝礼が発生した。10/14には蓄養マグロ漁業者土江氏にヒヤリングし、会議費が発生した。
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