研究概要 |
実際にOS画面として用いるコンピュータ操作時の眼球運動の測定を行った。(1)OS画面の立ち上げは、昨年度の実績に引き続きMicroSoft Windows 98,Macintosh OS(9,X),X window systemなど、各OSにおける画面構成の調査を行い、該当OSシステムをすべて利用可能にした。加えて、Solaris, NeXT systemなどのOSを利用可能にした。(2)OS操作に関する調査は、医用電子工学、人間工学、医療情報学などの分野において先行研究の調査を行った。しかし、本研究の参考となるOS操作に関連する研究は皆無であった。強いて取り上げるならば、医療情報学関連において、データ入力端末の画面デザインに関する研究が行われているのみであった。(3)OS操作時の眼球運動は、操作の典型例を文献的に決定することは前述の如く不可能であった。このため、パーソナルコンピュータを例に用い、プログラムの起動、ファイルの検索、目的のファイルのオープン、文書内容の確認、画面のスクロールなどの典型的操作時の一連の眼球運動を測定した。その結果、跳躍的運動と、ある点に集中する停留運動が交互に現れ、操作を行っていることが判明した。画面内を捜査する眼球運動の場合は数回の跳躍的運動により目的の部分まで到達した。成果発表として、コンピュータ操作時の眼球運動に関連する研究発表を行った。
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