研究課題/領域番号 |
13670621
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
栂 博久 金沢医科大学, 医学部, 助教授 (90142554)
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研究分担者 |
戸部 勇保 金沢医科大学, 医学部, 助手 (90329409)
高橋 敬治 金沢医科大学, 医学部, 教授 (50004685)
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キーワード | ventilator-induced lung injury / CXCケモカイン / 気管支肺胞洗浄 / cytokine-induced neutrophil chemoattractant-1 / 中和抗体 / 好中球 / II型肺胞上皮細胞 |
研究概要 |
目的:Ventilator-induced lung injury(VILI)の発症への様々な炎症性メディエーターの関与を追求するため、CXCケモカインのVILIにおける役割について検討した。方法:雄specific pathogen free(SPF)-Sprague-Dawley(SD)ラットを麻酔下に1回換気量10ml/kg(低TV群)または1回換気量30ml/kg(高TV群)で陽圧器械換気を行い、肺組織所見の検討、気管支肺胞洗浄液(broncho-alveolar lavage fluid ; BALF)の解析によりVILIの評価を行うと同時に、BALF中のcytokine-induced neutrophil chemoattract-1(CINC-1)濃度を測定した。さらに、cyclophosphamide(CPA)、抗CINC-1中和抗体、dexamethasone(DEX)を前投与した場合のVILIの程度とBALF CINC-1濃度の変化を検討した。結果:高TV群では低TV群に比べて肺うっ血、出血、好中球浸潤が著明なVILIが生じており、BALF CINC-1の有意(P<0.05)な上昇が認められた。CPAを前投与するとBALF好中球は減少したが、VILIは抑制されず、BALF CINC-1値の有意な変化はなかった。抗CINC-1中和抗体の投与によりVILI、CINC-1活性は用量依存性に抑制された。DEXの前投与ではVILIは抑制されたが、CINC-1活性は抑制傾向のみであった。 まとめ:VILIの発生にはCINC-1が原因の一つとして関与しており、CINC-1産生細胞の一つとしてII型細胞があることが明らかとなった。
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