研究課題/領域番号 |
13670946
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
池添 潤平 愛媛大学, 医学部, 教授 (70115989)
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研究分担者 |
望月 輝一 愛媛大学, 医学部・附属病院, 助教授 (80145094)
安原 美文 愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (90239773)
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キーワード | CT、肺 / CT、超高分解能 / 肺末梢構造 / 3次元 |
研究概要 |
【目的】放射光単色X線超高分解CT(SRCT)より得られるボリューム・データを用い、ヒト肺末梢の立体構築を非破壊的に作成し、末梢気道構造を形態学的に理解することを目的とした。 【方法】正常剖検肺をHeitzman法により伸展固定し、末梢気道の中心である小葉中心部を含む直径約6mm、高さ約20mmの円柱状試料を作成した。大型放射光施設[SPring-8 : electron storage ring (8.0GeV)、兵庫県]のbending magnet beamlineにset upしたSRCTシステムを用い、正常肺試料の放射光CTデータを収集し、SRCT像(空間分解能約10μm)を作成した。このSRCTより得られたボリューム・データを用い、ワーク・ステーション(Sun SPARC station)上でsurfaceおよびvolume renderingを組み合わせ、3-D構築を行った。 【結果】正常試料の肺末梢空間構造を終末細気管支領域から肺胞領域に至るまで詳細に表示し得た。末梢気道の計測を行い、その結果、終末細気管支径390-450μm、呼吸細気管支径450-500μm、肺胞道径560-780μm、肺胞径170-280μm、であった。また、1つの試料では反回枝の存在を確認した。 【結語】SRCTボリューム・データより構築される立体構造を用いることで、非破壊的にヒト肺末梢気道の形態学的な観察および解析が可能になると考えられた。 【国内学会での発表】平成14年4月第61回日本医学放射線学会総会、第42回日本呼吸器学会総会にて平成13年度研究における成果を発表する予定です。 【国際学会での発表】平成13年11月第87回北米放射線学会(シカゴ、アメリカ)にて平成13年度研究における成果の一部を発表しました。また、平成14年5月第98回米国胸部学会(アトランタ、アメリカ)にて平成13年度研究における成果を発表する予定です。
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