研究概要 |
胃癌、食道癌症例を対象に現在術前化学療法を施行中である。そのregimenは主にTS-1 100-120mg/day経口摂取(4投2休)Cisplatin 80mg/m^2 1x/8weeksである。これらの化学療法開始前に内視鏡的に生検組織を採取し、Collagen droplet drug sensitivity test(CD-DST)法を用いて5-fluorouracil(5-FU),mitomycin(MMC),cisplatin(CDDP)に対する化学療法剤感受性試験を施行している。感受性を制御する因子として癌組織中のthymidylate synthase(TS活性),dihydropyrimidine dehydrogenase(DPD活性),thymidine phosphorylase(ThdPase値ならびに免疫染色),p53蛋白の発現、p53遺伝子変異について関連性を検索している。 さらに、これらの化学療法効果の判定を行うとともに、外科的切除を施行し、切除可能であった症例の組織標本と、可能なら、切除時に新鮮切除癌組織を採取し、同様にCollagen droplet drug sensitivity test(CD-DST)法を用いて5-fluorouracil(5-FU),mitomycin(MMC),cisplatin(CDDP)に対する化学療法剤感受性試験を施行している。その効果と、癌組織中のTS活性、DPD活性、ThdPase値を比較している同時にp53遺伝子のexon5,exon6,exon7,exoh8における変異はPCR-SSCP法を用いてp53遺伝子変異を検索し感受性と比較している。
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