研究課題/領域番号 |
13671919
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
熊田 秀文 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (60120995)
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研究分担者 |
浜田 信城 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (20247315)
渡辺 清子 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (70148021)
小園 知 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (40084785)
はい島 由二 国立医薬品食品衛生研究所, 療品部, 室長 (80228379)
石川 恵里子 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (10104340)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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キーワード | Porphyromonas gingivalis / 線毛 / 粘膜免疫 / 経鼻投与 / 歯槽骨吸収 / 歯周病モデル動物 |
研究概要 |
成人性歯周炎はPorphyromonas gingivalis(Pg)の患部への定着および炎症性サイトカイン誘導能を持つ線毛やLPSの作用、同菌が産生する組織障害性のプロテアーゼにより惹起されることが明らかになりつつあるが、同症の予防・治療には有力な手段がなく、根本的な予防法および治療法の開発が切望されている。 本研究では、Pgの菌体表層抗原であると共に病原因子でもある線毛を免疫抗原として、Pgに対する強力な免疫抗体を誘導する粘膜適用型ワクチン開発に関する基礎的研究を行うと共に、ラット歯周病モデル系を用いてPg線毛ワクチンの歯槽骨吸収に対する予防効果の有益性を評価した。 1.平成13年度までに、Pg線毛およびPg線毛/rCTBワクチンをマウスに経鼻投与すると、血清IgG/IgA、鼻粘膜および唾液に分泌されるIgA抗体価が顕著に上昇することを明らかにし、粘膜免疫を応用したPg線毛/rCTB抗原が歯周病ワクチンとして応用できる可能性を示唆した。 2.線毛/rCTB抗原の安全性を評価した結果、Pg線毛(5μg)/rCTB(10μg)投与群の鼻粘膜組織に軽度の炎症細胞浸潤が認められたが、肥満細胞は観察されなかった。また、同実験群ではNALTの腫大およびリンパ濾胞の形成も認められると共に、鼻粘膜固有層にIgA陽性形質細胞が観察された。 3.Pg感染により誘発される歯槽骨吸収を指標としたラット歯周病モデル実験系を開発し、Pg線毛ワクチンの歯槽骨吸収阻止効果を評価した結果、Pg感染により起る歯槽骨吸収は、ワクチン投与群で有意な骨吸収抑制効果が観察された。また、マウスを用いた感染実験においても同様な歯槽骨吸収抑制効果が認められた。 これらの所見は、歯周病予防に対する粘膜適応型ワクチンとして、Pg線毛/rCTB抗原の有用性を示唆するものと考えられる。
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