| 研究課題/領域番号 |
13671984
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| 研究機関 | 日本大学 |
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研究代表者 |
橋本 光二 日本大学, 歯学部, 助教授 (90139197)
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| 研究分担者 |
荒木 正夫 日本大学, 歯学部, 講師 (10120362)
岩井 一男 日本大学, 歯学部, 講師 (80151702)
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| キーワード | 歯科X線撮影 / 実態調査 / 口内法撮影件数 / パノラマ撮影件数 / 集団実効線量 |
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| 研究概要 |
歯科診療における放射線の利用は、近年大きく変化してきている。感度Dの国産フィルムの生産、低被曝線量で撮影可能なディジタル口内法およびパノラマX線撮影装置も開発・市販化された。放射線による被曝について、国際放射線防護委員会(ICRP)ではその勧告の中で、医療被曝においては放射線利用の正当化と放射線防護の最適化は常に考慮されなければならないとしている。医療経済など、社会的状況の変化による患者の受診抑制、前述の高感度国産フィルムやディジタル撮影装置の市販などを考慮すると、、現況についてはデータもなく把握されていない。歯科X線撮影の実態を継続的に把握し、撮影による集団実効線量およびディトリメントを推定する必要がある。そこで基礎資料を得ることを目的とし、今回全国歯科診療施設の協力のもとに、わが国における歯科X線撮影に関する実態調査を実施し、集団実効線量を推定した。
その結果は以下のようである。
1)歯科用X線装置の使用管電圧は大部分が60kVで、管電流は10mAが多かった。
2)口内法X線撮影のフィルムとして最も多く使用されているのはD speedのインスタントフィルムであった。日本での歯科X線撮影の枚数は口内法撮影で9400万枚、パノラマ撮影で1100万枚と推定された。
3)コーン先端での上顎大臼歯部の部の撮影におけるX線線量は平均で739.4mR(1.91x10-4C/kg)であった。また、これらの装置の半価層は1.6mmAlであり、実効エネルギーでは25.8keVであった。
4)歯科X線撮影による集団実効線量は、約1050man・Svと推定され、減少していた。
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