研究分担者 |
中嶋 文雄 岩手大学, 教育学部, 教授 (20004484)
小嶋 久祉 岩手大学, 教育学部, 教授 (90146118)
押切 源一 岩手大学, 教育学部, 教授 (70133931)
小宮山 晴夫 岩手大学, 教育学部, 助教授 (90042762)
沼田 稔 岩手大学, 教育学部, 教授 (50028255)
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研究概要 |
研究のねらいは,問題解決の過程を通して児童・生徒の主体的な生き方を育成し,算数・数学での発想を芽生えさせるとともに,児童・生徒が算数・数学的に好ましい着想と方法を自ら進んで習得することができる意図的で計画的な学習と指導のモデルを作成することである。すなわち,学校の授業で,児童・生徒のやる気と算数・数学的な学力とが調和して発展する指導をねらっていくことである。 このねらいを受け,本年度は国内外の算数・数学教育の現状を把握し,モデル作りに必要な情報収集を行った。算数・数学教育の現状として,(1)児童・生徒たちに主体性がなく,楽しいと思える学級・学校になっていない(2)学校の授業の理解度が学年を追うごとに低下している(3)算数・数学的能力での学力差があるということが認識された。また,海外との比較から,(4)総合的な学習の目標や展開について工夫不足で,不十分である(5)体験的活動や問題解決的な学習の状況と課題が比較的少ないことも見出した。 以上の現状をふまえ,総合的な学習,あるいは日常生活と絡めて,算数・数学と関わり合いのあるような場,状況をつくり,適性別の指導を行うプログラム作りが必要不可欠である。そのために次年度は,まず個々の児童・生徒の自由な発想を大事にしながら,しかも児童・生徒たちの意欲と学力に応じて展開できる学習の場を設定し,そして多様な発想を引き出し,それらを統合・発展させ,よりよい算数・数学的な思考や方略を児童・生徒たちが身につけることができるような指導モデルを作成する。
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