研究概要 |
1.国土地理院の数値標高データを元に,LANDSAT-TMのほとんど全国のデータに合致するよう幾何補正した標高データを追加し,任意の地形を立体表示できるシステム(Satellite image Presentation System for Education : SiPSE)に発展させ,インターネットで公開提供している。 2.研究用として衛星データ本来の精度を維持したまま画像処理できるよう新たにデータ解析・3D表示オフラインシステムの開発やそれに付随するソフト開発を進めた。このオフラインシステムは,多数且つ大容量の衛星データとそれに対になるDEMデータ及び処理情報を一元管理しながら立体表示等の処理が行え,1024Pix×1024Lineまでのデータ切り出しができる。その切り出したデータは,CD等のリムーバブルメディアからでも直接起動可能な専用のビューアソフトで利用できる。 3.データについては、LANDSATの観測幅185kmの複数の衛星画像をモザイク処理し1つのデータとして利用できるように加工し、より広範囲の3D画像が作成可能となった。さらに、LANDSAT・DEMに加え、海洋情報研究センター海底地形データを加工・付加することで海底地形を3D表示することも可能になった。 4.ビューアについては次のような機能開発を行った。(1)立体視における鉛直スケールの導入(爆発噴煙の高度評価のため)。(2)立体表示の動画制御コントロールの追加・修正(カメラによる実写との比較,精度評価のため)。(3)数mの海面上昇効果の導入(温室効果による影響の検討)。
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