研究概要 |
初等・中等教育における生物教材を中心とした生命尊重の態度を育成するためのカリキュラム開発においては「生き物から学ぶ」「生き物について学ぶ」「生き物のために学ぶ」という視点が大切であるという立場から,本研究では,生命尊重の態度を育成するためのカリキュラムの事例収集や開発を行い,それらの体系化を図るとともに,カリキュラム評価の在り方および児童・生徒に対する評価基準や評価方法等についての調査研究を行い,都道府県教育センターや各学校等で役立つ有効な資料を提供することを研究目的としている。 本年度は初年度であり,研究委員会を立ち上げ,研究計画や研究分担等の確認を行い,以下のような研究協議及び資料収集等を行ってきた。 ・千歳サケのふるさと館主任学芸員遊佐清明氏に「地域の素材であるサケを用いた体験学習の事例」,及び佐久市立岩村田小学校教諭小林昭寛氏に「給食残飯からいのちがふくらむ-ニワトリを卵から育てよう-」の講演を聞き,生命尊重の指導の在り方について研究協議を行った。 ・日本生物教育学会第72回全国大会で「学校獣医師による小学校への飼育支援とその現状」をテーマに小学校の飼育動物の在り方と獣医師との関わりの必要性について獣医師の中川美穂子と共同で発表した。 ・日本科学教育学会,日本理科教育学会に参加し資料収集を行った。 ・日本動物園水族館協会やそこに加盟する動物園,水族館で教育プログラム等を収集した。 ・日本学術会議の獣医学研連の委員と飼育動物の在り方について研究会を開催し意見交流を行った。
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