研究課題
全国の教育センターでの現職教員への科学教育推進システムを整理し、理科・情報等の研修に関する現状とその課題について、組織の変遷や研修内容より分析・検討した。本教育センターにおいて、科学教育について今日的な課題に対応する研修プログラムを開発(環境教育などの総合学習・野外学習・情報学習・実験実習)し、教員研修の中で一部実践を行った。野外学習では、小学校教員を対象として兵庫県三田盆地周辺の第三紀から第四紀の地質・地形についての研修を実施し、合わせてアンケート分析から、野外学習の問題点を明らかにし、その解決のための教材開発の視点を明確にした。環境学習については、中学校初任者研修の中で教員自らが「環境を考える」ための研修プログラムを作成し、センター近辺の浄水場と連携して、その効果的な地域教材を活用実践した。また、教員研修の中で科学・技術・社会の相互関連を考えるSTS教育を積極的に取り入れた。例えば情報に関しては、普通教科「情報」講習の中で、工業を中心とする専門学科の初任者研修の中で授業や教材開発を教員自身が取組めるプログラムを作成し、実施した。従来からセンターの理科研修の中で行われている物理・化学・生物・地学の教員向けの新しい教材と同時に科学史のような理科の中でも学際的な教材を開発した。加えて、技術系の民間企業体験研修や大阪府の環境教育施設を活用したモデルプログラム作成の中で、学校教育をめぐるパートナーシップの構築や方法についての実践研究を行った。
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