研究課題/領域番号 |
13680254
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
澤本 和子 日本女子大学, 人間社会学部・教育学科, 教授 (50226081)
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研究分担者 |
伊藤 秀子 日本女子大学, メディア教育開発センター, 教授 (00108052)
吉崎 静夫 日本女子大学, 人間社会学部・教育学科, 教授 (20116130)
藤岡 完治 京都大学, 高等教育・教授システム開発センター, 教授 (90030048)
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キーワード | 授業研究 / 教師教育 / 授業リフレクション研究 / アクションリサーチ / カード構造化法 / 教師の思考過程 / 授業コミュニケーション |
研究概要 |
本研究は、次の目標を達成することを目的とする。 1 教師を主体とするより精度の高い授業研究方法の再開発を行う。 2 澤本和子らが開発した「授業リフレクシヨン研究」を、英国・カナダ等で現在展開中の新しいaction researchによる授業研究と比較検討,考察する。 3 2を英米加の研究グループと協同で、新しい授業研究システムを開発する。 本研究は平成13年度から2年間の計画で実施中である。 初年度は、まず、藤岡、伊藤、吉崎、澤本で内外の教師教育、授業研究、特にアクションリサーチ関係の文献研究を行った。また、伊藤・藤岡は高等教育を中心とする授業研究を実施し、その成果を日本教育工学会大会等で発表した。吉崎は総合学習を中心とするSBCD研究を進めた。澤本は、国語科授業研究を中心に、小学校と大学でのフィールド研究を実施した。 海外との協同研究は、8月下句〜9月中句まで澤本がカナダに滞在し、フィールド研究の準備を進めていたが、その途中で過激派によるアメリカ合衆国のテロ事件が発生し、準備途中での帰国せざるを得なかった。その後、マレーシア国ペナン市で開催されるICMEE(教育測定・評価国際会議)での研究発表が決定し準備中であったが、安全性の見地からこれも急遽中止せざるを得なかった。 一方、研究に必要な授業研究用ソフトの英語版が2002年1月に開発された。続いて、従来のDVに対して、DVDを利用するソフトも第一回の開発を完了した。これを3月に澤本がカナダに持参し、当地のJ.ディロング指導主事らと共に試験的に利用する予定である。ここで、授業記録とリフレクシヨンデータを記録し、帰国後はE-メールを利用して、協同研究を進める予定である。なお、3月の滞在期間が限られているため、2年目の平成14年度には、複数回往復してデータ分析と考察を深める予定である。
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