本研究課題の、目的は政策資料を中心とする戦後の道徳教育関係資料を収集、整理することである。科学研究費の補助を受けて、平成13年度に行った作業を実施し具体的な作業を進めた。 (1)戦後の道徳教育関係の文献について「図書の部」、「雑誌の部」に分けて整理し、研究文献の仮「目録」を作成した。 (2)主に国立教育政策研究所教育図書館、広島大学附属図書館における関係資料の調査と収集を行った。具体的に前者では、「辻田力旧蔵資料」及び「大田周夫旧蔵資料」の中から、昭和20年代の教育課程審議会及び文教審議会関係の資料を中心に収集整理し、目録化した。また、後者では同附属図書館所蔵の「森戸辰男文書」から、昭和30年代後半から昭和40年代初めの中央教育審議会に関わる資料から特に「期待される人間像」についての資料を調査し、マイクロフィルム二巻に複写するとともに、目録化した。 (3)都道府県教育委員会、都道府県立図書館等に対して「『道徳の時間』を中心とした道徳教育関係資料の調査について」の文書による資料リストの調査を実施し、約6割から回答を得た。また、そのリストを整理すると共に、特に重要と思われる資料については、電話、文書等で内容を確認した。
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