本研究は、複数のエージェント同士が協調的に動作することを可能にし、さらに、テレビショッピングのようなチームプレゼンテーションにおける「動作ボキャブラリ」を抽出し、その高水準記述言語(アニメーション言語)を開発し、チームプレゼンテーションの容易なアニメーション生成とそのWebでの配信を可能にすることを目的とする。平成13年度は、協調的動作システムの開発と、チームプレゼンテーションにおける動作ボキャブラリの抽出を行ったが、その結果を受けて、平成14年度は、以下のように研究を進めた。 1.チームプレゼンテーション記述言語の開発 平成13年度に抽出した動作ボキャブラリをもとに、チームプレゼンテーションの記述言語(アニメーション言語)を考案し、その記述からチームプレゼンテーションのアニメーションを生成するシステムを開発した。 2.コンテンツの作成・配信実験 1.で開発したシステム上で、実際に出演者チームによる商品紹介の実験コンテンツ(仮想テレビショッピング番組)を作成し、それを研究代表者と研究分担者間の所属するキャンパス間でWebを通して配信する実験を行った。 3.協調的動作システムの他分野への応用 開発した協調的動作生成システムが映画やゲームなど他のエンターテイメント諸分野へ適用する一例として、時代劇に見られる殺陣に適用し実験した。 なお、これら一連の成果は、現在発表準備中である。
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