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2001 年度 実績報告書

異常咬合がくさび状欠損に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 13771134
研究種目

奨励研究(A)

研究機関長崎大学

研究代表者

横田 広彰  長崎大学, 歯学部, 助手 (90301366)

キーワード歯頚部窩洞 / 有限要素法 / ストレインゲージ / 異常咬合 / 応力分布
研究概要

牛歯の歯頸部に典型的なくさび型窩洞を形成し、その窩壁にストレインゲージを接着後、異常な咬合を想定した負荷したときのくさび型窩洞内のひずみを測定ところ、窩壁に対して平行方向では歯肉側壁に歯頂側壁よりも大きなひずみが生じた。次に、典型的なくさび形窩洞をシミュレートした2次元の有限要素モデルを作成し、ストレインゲージを用いたひずみ測定の成績と比較した。その結果、有限要素モデルは実験によって得られた成績と同様の傾向を示し、このモデルは信頼性が得られることが確認された。
この有限要素モデルから、くさび形窩洞とU型窩洞をシミュレートしたモデルを作成して、異常な咬合を負荷したときの歯頚部窩洞内に発生する応力分布と窩洞形態の影響について解析した。くさび型窩洞の窩壁に作用する応力の垂直成分(引張り応力)は、歯肉側よりも歯頂側壁の方が大きかった。U型窩洞の窩壁に作用する応力の垂直成分(引張り応力)は、歯頂側よりも歯肉側壁の方が大きかった。従って、窩洞形態によって窩洞内に生じる応力分布は異なり、さらに歯頚部窩洞の漏洩パターンに大きく影響していることが示唆された。
現在は、この有限要素モデルを用いて、温度変化によって歯頸部窩洞の窩壁に発生する応力や、窩洞辺縁にベベルを付与したときの応力分布について検討を加えているところである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] YOKOTA H: "The effect of Cavity Forms on Stress Produced by Loading"JOURNAL OF DENTAL RESEARCH. Volume80 Special Issue. 557 (2001)

  • [文献書誌] H.YOKOTA: "Finite Element Analysis of Stress-Distribution Produced by Thermocycle"The First International Congress on Adhesive Dentistry. (in press).

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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