研究概要 |
アセスメントツール作成の第一段階として,発症から労働生活再適応までのプロセス及びどのような看護介入のニーズが存在するのか明らかにすることを目的として下記の調査を実施した. 〔対象〕下記のa, b, c, dの条件をいずれも満たし研究に同意の得られた患者 8名 a.2年以内に心筋梗塞,くも膜下出血,脳梗塞のいずれかの疾患に罹患し通院加療中である,b.発症前に何らかの労働に従事していた,c.コミュニケーションに問題がない,d.発症時65歳以下 〔調査方法〕1.記録調査 2.自由回答式の半構成質問紙を用いた面接調査 〔倫理的配慮〕対象者に対し,調査主旨を書面にて説明した.その際,調査への参加は自由であり,調査に参加しなかった場合も不利益はないこと,プライバシーの保護への十分な配慮を行うことを説明し,研究参加の同意を書面にて得た. 〔結果〕平成14年3月現在分析段階であるが、現時点において下記の示唆が得られた. 1.医療機関の看護職は職場復帰に向けての支援をほとんど行っていない 2.職場復帰に際しての看護ニーズが存在する 3.アセスメントツール作成に向けては,(1)看護の視点から、患者が本来行っていた労働の内容と特徴を適切に把握する方法の検討,(2)復職に際して問題が生じるリスクをアセスメントするために必要な情報の検討が必要である
|