研究概要 |
セレノプロテインPはセレンを含んだ蛋白で、抗酸化作用を有している.我々は、特に血管内皮細胞や神経細胞などのmodulation, perturbation,アポトーシス/ネクローシスなどの細胞動態とセレノプロテインPとの関係について研究し、以下の結果を得た. 1.我々がクローニングしたトロンボモデュリン(TM)が新規機能としてフェントン反応を抑制し(Proc. Nat1. Acad. Sci. USA. submitted)、内皮細胞上のヘパリン様分子に結合したEC-SOD(extra-cellular superoxide dismutase)と補完しあいながら細胞膜上でレドックスを制御している.セレノプロテインPも内皮細胞上のヘパリン様分子に結合して、レドックスを制御を補完する. 2.しかし、TM、EC-SOD,セレノプロテインC 3分子間の相互関係と役割分担に関しては不明で、今後の問題として残った.
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