産業技術史研究における陸軍砲兵工廠に関係した資料の発掘ならびに遺物・遺跡の調査、聴き取り調査等を遂行した。 1.文献資料を中心とする調査研究においては、国立国会図書館、国立公文書館、防衛庁防衛研究所図書館、各地公立図書館、国立科学博物館および個人所蔵の新資料を見い出した。陸軍砲兵工廠工廠の機械工業技術と国内産業技術との対応関係を示す資料も関係者等の協力で得られた。 2.陸軍砲兵工廠に戦時動員された大学等の研究者一覧を入手、分析し、その"資料紹介"をした。(雑誌論文『技術と文明』13巻1号) 3.大阪砲兵工廠と大阪の産業技術の関係についてその一端を明らかにした。(『大阪国際平和研究所紀要』22巻) 4.研究協力者(阪神間の博物館等学芸員等)の協力を得て、江戸時代以降のわが国近代産業史の資料の発掘、分析をなし得た。 5.平成15年度も本年度の調査・研究および海外調査を行う。
|