研究課題/領域番号 |
14201037
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研究機関 | 京都外国語大学 |
研究代表者 |
堀川 徹 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (60108967)
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研究分担者 |
磯貝 健一 京都外国語大学, 国際言語平和研究所, 嘱託研究員 (40351259)
稲葉 穣 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (60201935)
川本 正知 奈良産業大学, 経済学部, 教授 (30192553)
小松 久男 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30138622)
帯谷 知可 国立民族学博物館, 地域研究企画交流センター, 助教授 (30233612)
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キーワード | 中央アジア / ウズベキスタン / 古文書学 / イスラーム / タリーカ / 中世史 / 近代史 / 国際研究者交流 |
研究概要 |
本年度の全体集会としては、別件で来日中であった海外共同研究者のN.トショフ氏と研究協力者のS.グラーモフ氏を招いて、平成16年12月26日に研究会を催し、あわせて、平成14年度から実施している研究の進展具合について情報交換を行うとともに,研究プロジェクト最終年度に向けて研究成果の取りまとめについて討議した。また、一昨年より実施している「中央アジア古文書研究セミナー」を本年度も平成17年3月23・24日の両日実施した。セミナーには、全国から総計29名の研究者・大学院生が参加し、研究成果の一部をこれらの研究者・院生と共有することができた。 一方、各班ごとの研究も併行して実施された。 【a班(ムスリム・コミュニティー成立期担当)】一昨年度のウズベキスタン調査、および、昨年度井谷が実施したカザフスタン調査の成果を踏まえ、各分担者がカラ・ハーン朝期から前ティムール朝期について研究を進めている。稲葉の業績には、そうした研究が一部生かされている。 【b班(ムスリム・コミュニティー発展期担当)】堀川・磯貝が一昨年・昨年に引き続きウズベキスタンに出張し、研究協力者や海外共同研究者らとともにフェルガーナとヒヴァで古文書の調査を行った。それと同時に、堀川は古文書に関する成果の一部をまとめ、磯貝は研究成果を九州史学会等で口頭発表している。また、ムスリム・コミュニティーの発展に大きな影響を与えたタリーカ(スーフィー教団)の研究も進み、堀川が共編書を世に問い、川本はペルシア語史料の校訂書を出版して成果を公表した。 【c班(ムスリム・コミュニティー変容期担当)】分担者がそれぞれ実施した海外での調査に基づいて研究を進め、小松、帯谷はその成果を欧文・邦文で公表している。また、小松・帯谷・堀川らを編者とする『中央ユーラシアを知る事典』(平成17年4月刊行予定)では、本科研のメンバーも積極的に執筆に協力している。
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