研究課題
基盤研究(A)
本共同研究は、三つの研究ユニット(家族、市場、リスク社会)の編成のもとに研究を進めた。個々の分野において、EU等の打ち出す世界的ないし地域的グローバルスタンダードと各加盟国のローカルなスタンダードを如何に調和、協調させるかが問題とされ、その解決方法が分析された。総じて、ルールの調整に関しては、EU委員会は、多様な方法を多様な分野で模索し、その内容を徐々に発展させてきており、その精緻かつ多様な立法テクニックは、地域的ルール調和を考える際に参考となる点が多い。もっとも、経済統合と消費者保護という例で言えば、各加盟国の規制を均等化することによる経済障壁の除去というEU法のねらいと(条約でも確保されている)各加盟国の消費者保護が体現するそれぞれの加盟国の社会的文化的固有事情の尊重は矛盾する面がある。このような難問にEUがどう対処していくかという点を見極めるために、今後の動向をさらにフォローする意味があろう。本研究の特色として、研究成果報告書に現れた成果に加え、早くより、本研究専用のサイトが設置され、刻々の研究活動が、購入された図書のデータベースも含め、公開された点や、外国人研究者の研究報告をできるだけ早くに紀要に翻訳と解説の形で公開し、最終的に研究成果報告書の付録篇としてまとめた点が特筆できる。ほとんどのメンバーは、本研究の資金により、外国調査を行っており、その際の交流人脈を含め、将来の研究への発展の礎石を築いたといえる。
すべて 2005 2004 2002
すべて 雑誌論文 (12件)
阪大法学 54巻6号
ページ: 47-92
阪大法学 55巻2号
ページ: 227-242
Handai-Hogaku vol.54, no.6
Handai-Hogaku vol.55, no.2
現代法の展望
ページ: 253-280
阪大法学 54巻1号
ページ: 119-163
Perspective of modern law
Handai-Hogaku vol.54, no.1
ジュリスト 1232号
ページ: 725-758
阪大法学 52巻3=4号
ページ: 211-238
Jurist no.1232
Handai-Hogaku vol.52, no.3=4