研究分担者 |
早田 宰 早稲田大学, 社会科学部, 教授 (80264597)
志村 秀明 芝浦工業大学, 工学部, 助教授 (10333139)
饗庭 伸 東京都立大学, 大学院, 助手 (50308186)
久保 勝裕 北海道工科大学, 建築学科, 助教授 (90329136)
真野 洋介 東京工業大学, 大学院, 助教授 (70329134)
|
研究概要 |
本研究全体は佐藤滋が統括し,以下の3つの研究チームの有機的な協力関係により実施した。研究対象事例地区は大都市圏の防災的観点から深刻な問題を抱えている木造密集市街地で,これまで何らかのまちづくりの実践が進められている市川南地区、向島地区を主要な対象とした。研究は以下の3チームにより進めた。 A:「自律更新のプロセスモデルの作成チーム」B:「事前復興まちづくりシミュレーションゲーム・システム開発チーム」C:「インタラクティブな事前復興シミュレーション・システムの開発チーム」 それぞれの地区で将来像とそこに至るシナリオを想定し,まちづくりシミュレーションを行ない,地域社会と市街地の像がどのように変化していくのかをシミュレーションする方法を以下の通り開発した。 1)調査対象地区で,住民・地権者の研究協力チームを組織し,ワークショップ方式で,シミュレーションゲームの前段に当たるものであり,実践をとおしてシナリオ分析的なシミュレーションを行った。 2)模型とコンピュータ上での3次元データ処理を併用して行うのがまちづくりシミュレーションゲームである。対象地区において,このゲームと前年のまちづくりプロセスシミュレーションシステムを組み合わせて,地区レベルでの市街地像を表現するシステムを開発した。 3)市川南地区、向島地区で開発したシステムを現地で応用する社会実験を進め,事前復興まちづくりのための総合的な支援システムをHPとして公開した。 4)以上をとおして,住民・地権者により共有され望ましいと評価された,住民・地権者主体による事前復興まちづくりの目標像を地域性に応じて表現し,木造密集市街地における事前復興まちづくりへの総合支援システムの有効性を検証した。
|