研究分担者 |
TSENKOVA Roumiana 神戸大学, 農学部, 助教授 (30294200)
豊田 淨彦 神戸大学, 農学部, 助教授 (30144603)
中野 和弘 新潟大学, 農学部, 教授 (70188994)
守田 和夫 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (70210169)
北村 豊 筑波大学, 農林工学系, 助教授 (20246672)
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研究概要 |
(1)電気インピーダンス・トモグラフィ法による微生物汚染の検出法の開発を行った。16個の電極を用いて微生物が生成するバイオフィルムを模した寒天ゲルの検出が可能であることを確認した。 (2)近赤外分光法を用いた褐色鶏卵の血卵の検出方法を検討した。光源をハロゲン光とし,光ファイバーによって透過度スペクトルを求め,血卵判別を行った結果,正常卵判別率は100%,血卵判別率は92%と高い値を得た。 (3)近赤外分光法を用いて乳牛の乳房炎原因菌の識別と菌濃度の測定を行った。二種類のブドウ球菌(コアグラーゼ陰性ブドウ球菌:CNS,コアグラーゼ陽性ブドウ球菌:CPS)を用いた。主成分分析の結果,CNSとCPSを完全に分離して測定する事が可能であり,菌濃度の計測にはPLS回帰を行うことによって相関の高い検量線を入手することが出来た。 (4)穀物は貯蔵中にカビの発生によってカビ毒アフラトキシンに汚染される可能性がある。これを防ぐためにはカビの発生を早期に発見することが必要である。そこで,穀物貯蔵サイロ内の環境計測(温・湿度)および試料のサンプリングを自動的に同時に行う装置(キャリア)の開発が必要になる。小型装置を試作し,試作キャリアの移動実験を行い多くの基礎的資料を入手した。 (5)非加熱殺菌法としてカット野菜を試料として強酸性電解水の殺菌効果を検討した。殺菌要因の次亜塩素酸は有機質と結合すると殺菌力を失う。従って,野菜の札殺菌に先立って,汚れを洗浄しておくことが必要となる。洗浄には強酸性電解水の調製時に生成される強アルカリ電解水の高い洗浄能力を利用するが望ましいことを明らかにした。 (6)農産物のポストハーベスト工程における環境変動下での微生物挙動を動的に予測するモデルの構築を行った。内容は三次元熱移動モデル解析による微生物の挙動予測及びニューラルネットワークによる殺菌時間の予測を実施した
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