研究課題/領域番号 |
14208001
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研究機関 | 総合研究大学院大学 |
研究代表者 |
平田 光司 国立大学法人総合研究大学院大学, 葉山高等研究センター, 教授 (90173236)
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研究分担者 |
湯川 哲之 国立大学法人総合研究大学院大学, 葉山高等研究センター, 教授 (20110091)
柴崎 文一 国立大学法人総合研究大学院大学, 葉山高等研究センター, 助教授 (90260124)
出口 正之 国立大学法人総合研究大学院大学, 文化科学研究科, 教授 (90272799)
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キーワード | STS / 大学院教育 / 国際比較 / 科学研究所の広報 / 科学ジャーナリズム / 科学政策 |
研究概要 |
昨年度までの調査研究をふまえ以下の研究を行った (1)昨年度に引き続き、米国およびヨーロッパの研究・教育機関・生涯学習施設を視察した。カリフォルニア大学ロスアンジェルス校は、本研究の協力者であるSharon Traweek助教授を中心にSTS関連資料のデジタルアーカイブを計画しており、本研究との関連も深いことから協力関係の確立も含め調査を継続した。 (2)デジタルに限らず、資料のアーカイブは研究の基礎となるものだが、わが国では進んでおらず、専門家もほとんどいないので、欧米におけるSTS関連資料の収集、アーカイブの現状について調査した。 (3)科学ジャーナリズム、科学広報者などの教育等のための基礎的な研究活動も、通常のSTS研究に加えて本研究の対象とすべき必要性は明らかであるし、総合研究大学院大学において構想しているSTS研究センターにおいても、これらの研究・教育が必要とされているので、更に調査を進める。 (4)欧米だけでなくアジア地域(中国、韓国、台湾等)のSTS研究の動向を調査する。 (1)、(2)については7月に行われたKEK-UCLA Workshopに平田および核融合についてアーカイブズの実績のある大林治夫(NIFS名誉教授)および木村一枝(NIFS共同研究者)を派遣し、協力関係の確立も含め現地の状況を調査した。(3)についてはワシントン大学に柴崎助教授を派遣し現地の状況を調査した。また、ヨーロッパにおける科学ジャーナリズム研究全般の状況を調査するために、研究協力者、横山広美(葉山高等研究センター・上級研究員)を派遣した。(4)については12月にソウルで開催された東アジアSTS会議に平田が出席し、研究成果の発表を行うとともに、アジアにおけるSTS研究の状況を調査した。また、北京化工大学の張明国教授に研究協力者となることを依頼し了承された。氏を通じて中国におけるSTS研究の概略を知ることができたので、来年度には現地調査する予定である。
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