研究課題/領域番号 |
14209008
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
黒田 日出男 東京大学, 史料編さん所, 教授 (90013284)
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研究分担者 |
高橋 康夫 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60026284)
伊藤 毅 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20168355)
宮崎 勝美 東京大学, 史料編さん所, 教授 (60143533)
奥平 俊六 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30167324)
玉井 哲雄 千葉大学, 工学部, 教授 (80114297)
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キーワード | 洛中洛外図屏風 / 林原美術館本 / 都市図 / 京都 / 高精細デジタル画像 / 画像研究用プラットフォーム / プロファイル機能 / ピクショナリー |
研究概要 |
2年次の本年度は次の諸点について作業した。 第一点は、画像史料研究プラットフォームを用いたデータ生成・入力作業である。各研究分担者・協力者は、各専門分野を超えた小研究会を数度持ち、生成するデータの検討を重ねている。これに基づき、各メンバーが研究計画に沿ったデータ生成作業に着手している。昨年度開発した、WEBのレンタル・サーバーホスティングサービスを利用した「データライブラリ」も、メンバー個々が生成したデータを蓄積・開陳する共有の場として良好に機能している。各研究分担者・協力者間で研究データの共有をはかる計画も軌道に乗ったといえる。 第二点は、作業用と閲覧用の高精細画像閲覧システムの構築である。まず昨年度に開発した画像史料研究プラットフォームを今年度当初に完成させた。次に、本年度の主要課題である、「PICTIONARY(ピクショナリー)」と名付けた閲覧システムの開発に着手し、本年度では運用試験版の開発にほぼ成功した。このピクショナリーは、現在、画像史料研究プラットフォームによって作成中のデータを高精細デジタル画像データベースとして閲覧するためのシステムである。特に検索したデータの提示方法などに検討を加え、来年度には完成させる予定でいる。ピクショナリーは、研究者のみならず、学校教育などの現場でも利用できるようなシステムとして開発しているものである。これが完成すれば、上記の入力・蓄積システム「画像史料研究プラットフォーム」と一体になり、歴史・美術の研究・教育の様々な場面で生かされるものとすることができるであろう。
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