• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

日本文化の多重構造―近代日本美術に見る多文化的要素の系譜 1900年〜1980年

研究課題

研究課題/領域番号 14310035
研究機関独立行政法人東京国立近代美術館

研究代表者

尾崎 正明  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 企画課, 企画課長 (00113423)

研究分担者 中林 和雄  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 企画課, 主任研究官 (50217816)
松本 透  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 美術課, 美術課長 (90150044)
市川 政憲  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 副館長 (20099930)
古田 亮  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 美術課, 主任研究官 (20259998)
蔵屋 美香  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 企画課, 主任研究官 (30260003)
キーワード美術史 / 芸術学 / 多文化 / 中央 / 地方 / 風土
研究概要

3年計画の初年度にあたる平成14年度の調査研究では、基本的に(1)『ロマンティシズム』の系譜、(2)東北の作家達と風土、(3)関西の作家達と風土、(4)岡本太朗と文化人類学、(5)柳宗悦と朝鮮、民藝、(7)沖縄、島の時空の6つの分野それぞれについて、基礎的な資料を収集することにつとめた。
そのなかでは「ロマンティシズムの系譜」が、先の科学研究費補助金による研究「明治、大正期における『ロマンティシズム』の検証-青木繁から関根正二まで」を受けたかたちで調査研究がすすめられた。特に青木繁については、引き続き久留米の石橋美術館と共同で作業をすすめ、「神話的混沌」、「故郷あるいは晩帰」といったキーワードのなかに、青木と郷土である久留米の風土との関係をみいだしつつ、作品と文献資料の調査研究を行った。
また「ロマンティシズムの系譜」、「関西の作家達と風土」で村上華岳をとりあげ、特に京都から神戸に戻って以降の動勢に焦点をあてて資料をあつめた。『畫室』、『藝美』などの当時神戸で発行された雑誌に掲載された関連文献のほかに、関係者への書簡類の収集にもつとめた。今後、これらの文献と作品をあわせて分析することで、京都、大阪だけでなく、故郷である神戸の風土がその根底で混在しているといわれる、村上華岳の芸術の本質を解明したいと考えている。
これらの成果については、「青木繁と近代日本ロマンティシズム展」の展示、あるいはカタログのテキストとして一部分を発表したが、そのほか各分野について来年度以降も資料の収集をさらに続行するとともに、その分析につとめる予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 市川 政憲: "近代日本美術における感情について"「青木繁と近代日本のロマンティシズム展」カタログ. (2003)

  • [文献書誌] 尾崎 正明: "小倉遊亀について"「小倉遊亀展」カタログ. (2002)

  • [文献書誌] 大谷 省吾: "外山卯三郎-「純粋絵画」の名のもとに"『近代画説』、明治美術学会. 11号. (2002)

  • [文献書誌] 保坂 健二朗: "境界を描くこと-南薫造の《少女》における庭"現代の眼. 535号. (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi