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2004 年度 実績報告書

日本文化の多重構造-近代日本美術に見る多文化的要素の系譜 1900年〜1980年

研究課題

研究課題/領域番号 14310035
研究機関独立行政法人東京国立近代美術館

研究代表者

尾崎 正明  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 副館長 (00113423)

研究分担者 松本 透  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 企画課, 企画課長 (90150044)
中林 和雄  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 美術課, 美術課長 (50217816)
古田 亮  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 美術課, 主任研究官 (20259998)
鈴木 勝雄  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 企画課, 主任研究官 (30321558)
キーワード美術史 / 芸術学 / 多文化 / 中央 / 地方 / 風土
研究概要

3年計画の最終年度にあたる本年は、(1)「ロマンティシズム」の系譜、(2)東北の作家たちと風土、(3)関西の作家たちと風土、(4)岡本太郎と文化人類学、(5)柳宗悦と朝鮮、民芸、(6)沖縄、島の時空、の6つのテーマに沿って、具体的な研究成果を意識しながら、ひきつづき各研究担当者による資料収集と現地調査を行った。既に研究の成果に結実した(1)については比重を下げ、(2)以下、とりわけ今年度の課題であった(4)以下のテーマを主に研究を進めた。
「(2)東北の作家たちと風土」に関しては、東北出身の作家の研究から、むしろ東北に赴いて作品を制作した作家に焦点を当て、中央と地方の交流という観点から、東北の風土と関わりのある美術について考察した。当館で秋に開催された「木村伊兵衛」展は、「秋田」シリーズをはじめ地方の生活、民俗に多大な関心を払った写真家の仕事を検証するものとして、その成果の一端を含む。
「(3)関西の作家たちと風土」に関しては、引き続き村上華岳の書簡類の整理・調査を続け、報告書における文字化の準備を進めた。
(4)、(5)、(6)は、今年度最も力を注いだテーマである。これらの三つのテーマに共通するのが、岡本太郎、柳宗悦いずれもが魅了された「沖縄」という場所である。日本の近代美術史において「沖縄」という場所が果たした役割を検証するために、資料収集、作品調査を目的とした数度にわたる現地調査を行った。また、沖縄県立現代美術館設立準備室の翁長直樹氏を招聘し、上記テーマに関しての研究交流会を設けるとともに、本土という外の視点と、沖縄内部の視点との両面から「沖縄」をめぐる表現について調査研究を行っていく協力体制を整えた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 木村伊兵衛、カメラを持つ人2004

    • 著者名/発表者名
      増田 玲
    • 雑誌名

      「木村伊兵衛」展カタログ

      ページ: 8-11

  • [雑誌論文] 北脇昇《紫野の景観》を読み解く2004

    • 著者名/発表者名
      大谷省吾
    • 雑誌名

      東京国立近代美術館ニュース 現代の眼 547号

      ページ: 12-13

  • [雑誌論文] 竹内栖鳳<雨霽> についての試論2004

    • 著者名/発表者名
      中村麗子
    • 雑誌名

      東京国立近代美術館研究紀要 第9号

      ページ: 29-40

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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