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2004 年度 実績報告書

都市の少子化現象の原因と対策に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14310068
研究機関北海道大学

研究代表者

金子 勇  北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50113212)

研究分担者 森岡 清志  東京都立大学, 人文学部, 教授 (50125358)
園部 雅久  上智大学, 文学部, 教授 (00154716)
片桐 資津子  鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (20325757)
松宮 朝  愛知県立大学, 文学部, 講師 (10322778)
キーワード少子化 / 社会的凝集性 / 近隣 / コミュニティ / 子育て支援 / 社会規範
研究概要

社会的凝集性を、社会システムにおける個人中心の対極にある社会性に富んだ概念であると理解して、その下位概念である連帯性の指標を友人、近隣、親戚、集団参加などに分割し、もう一つの規範意識の指標には「自由意識」を転用した。
ここでの研究課題は、操作化された社会的凝集性指標が、合計特殊出生率で表示されたコミュニティの少子化現象にどのような関わりを示すかの解明にあった。少子化現象の研究に社会的凝集性概念を応用した結果、合計特殊出生率が高い富良野市と低い白老町との間に、子育て世代である若年の「近隣関係の程度」と「近所づきあい親しさ」において明瞭な差異が検出できた。すなわち、これらの指標から、高い出生率と親密な近隣すなわち高い連帯性との関連が把握できたのである。連帯性レベルでみると、世代ごとにも男女別でも比較すると、合計特殊出生率が高い富良野市のほうで白老町よりも社会的凝集性が高かった。
また規範意識を分析しても、少子化が進んでいる白老町の規範意識が弱く、高い出生力を維持する富良野市での規範意識が強いことが明らかになったのである。
本年度実施したコミュニティ比較分析から、合計特殊出生率の高さは関係面でも意識面でも社会的凝集性の程度の高さで大きく左右されると結論できる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 「少子化する高齢社会」の社会学2005

    • 著者名/発表者名
      金子 勇
    • 雑誌名

      社会学評論 221(発表予定)

  • [雑誌論文] 到来する未會有の社会変動2005

    • 著者名/発表者名
      金子 勇
    • 雑誌名

      OMUNI-MANAGEMENT 14・2

      ページ: 2-5

  • [雑誌論文] 子育て基金を創設せよ2004

    • 著者名/発表者名
      金子 勇
    • 雑誌名

      日本の論点(文芸春秋社)

      ページ: 490-495

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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