研究課題/領域番号 |
14310211
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石井 洋二郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90134402)
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研究分担者 |
鈴木 啓二 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70187722)
三浦 篤 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (10212226)
工藤 庸子 放送大学, 文化科学研究科, 教授 (30139638)
立花 英裕 早稲田大学, 法学部, 教授 (80207050)
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キーワード | 第二帝政 / フランス / 外部 / 第三共和制 / ロートレアモン / ロティ / ヨーロッパ |
研究概要 |
1 3年目の今年度は、まず研究代表者の石井と研究分担者の工藤が編者となって、『フランスとその<外部>』(東京大学出版会、2004年7月)を刊行した。これは「外部」という言葉を共通のキーワードとして、政治、思想、文学、宗教、民族、等々の多様な視点から、あたかも自明の前提であるかのように通用している「フランス」という概念それ自体の根拠を問い直すことを目指した企画で、全部で12本の論考から成り、上記2名のほか、研究分担者の鈴木も論文を寄せている。石井論文「不在の母語-モンテビデオ人としてのロートレアモン」は、第二帝政下のパリで短い執筆活動をおこなったこの詩人の二言語併用者的側面を分析したもので、本研究課題と密接な関係をもつ研究である。また、工藤論文「アーリアの叡智を求めて-ロティ/一九〇〇年/インド」と鈴木論文「触媒としての外部-ヨーロッパ的「精髄」の回帰をめぐって」は、第二帝政フランスに関する歴史的知見を踏まえながらも、それぞれの視点からこれに続く第三共和制へと視野を展開したもので、本研究課題からの展開可能性を追求した論考となっている。 2 石井は2004年10月4日から6日まで、ベルギーのリエージュ及びブリュッセルで開催された第7回ロートレアモン国際シンポジウムに参加し、《Le corps de Maldoror》(マルドロールの身体)と題する発表をおこなったほか、セッションの司会も務めた。 3 このほか、各研究分担者は各自のテーマに沿って資料を収集し、成果を論文等の形で発表した。
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