研究課題
1.多言語音声翻訳実験システム(以下、本年度「研究実施計画」記載順)総体として松下先端研が構想した日本語自然音声入力によるアジア系言語への自動翻訳実験装置であるが、本年度はこれらの言語の音声データを作成し、文字と音声を同時に出力するように改良した。2.基礎語彙の文字・音声データの集積前研究で収録済みの中国語とタイ語の音声ファイル化を完了。新たにアラビア語、ペルシア語、広東語、朝鮮語、トルコ語、ヒンディー語、英語の翻訳を作成し、完成度のチェックが終わったアラビア語、ペルシア語は音声収録を終了。3.電子化レキシコンの構造化と試行的構築自然言語翻訳のデータベースとなる電子化レキシコンをXMLにより構築することを目指し、基礎研究を行った。この成果は、次年度学会発表の予定である。4.モバイル端末での利用のための技術的検討Linux搭載HPCでの利用を想定し、文字ベースの単純な対訳レキシコン(中国語とタイ語)や多言語会話データの活用アプリケーションを開発した。5.既存の多言語会話データの完成度向上約800文の海外旅行ダイアログの翻訳の質の向上と最終的利用形態を再検討し、ベースとなる日本語テキストの整備を行うとともに、収録済みのデータのファイル化(英語、スペイン語等)を行った。なお、これらの研究成果と研究の現状は、3回の産学官フェア(各大阪府、堺市、神戸市等主催)と本プロジェクト主催研究会(12月)、関係学会での2回の報告により公表した。
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