研究概要 |
平成14年度において計画したごとく 1.トランスジェニックマウスの大量飼育と投与薬剤の準備 これまでに確立したAPPsw x presenilin-1 L286VとAPPsw x tauR406Wマウスを大量に飼育し,それぞれの尾のPCRからTGとnon-TGの確定を行った.抗Aβ抗体の大量抽出には抗Aβ40モノクローナル抗体(BA27)と抗Aβ42モノクローナル抗体(BC-05)の産生細胞を大量培養し,protein Aカラムを用いて,それぞれ400mgづつ抽出して,マウス投与に十分な量を確保した.メラトニン2g, simvastaion 400mg, Aβ42ペプチドの40mgを入手した. 2.治療の開始 a.APPsw x presenilin-1 L286Vマウスでは2ヶ月目から毎週1mgづつのBA27とBC-05の腹空内投与を開始し,6ヶ月まで続けた.メラトニンは飲料水に1mg/mlの割合で投与し,2か月目から6ヶ月目まで投与した.Simvastationはlmg/kg/dの割合で同様に投与した.さらに,2ヶ月目から6か月目まで月に一回の割合でAβ42ペプチドをcomplete ajuvantとともに皮下注を開始した. b.APPsw x tauR406Wマウスでは6ヶ月目から,毎週1mgづつのBA27とBC-05を腹空内投与を開始した.メラトニンは飲料水に1mg/mlの割合で投与し,6か月目から12ヶ月目まで投与した.Simvastationは1mg/kg/dの割合で同様に投与開始した.さらに,6ヶ月目から12か月目まで月に一回の割合でAβ42ペプチド100μgをcomplete ajuvantとともに皮下注した.対象として同年齢のそれぞれのマウスの十分な数の対照マウスは得られている.
|