研究分担者 |
武田 義明 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (90155028)
田結庄 良昭 神戸大学, 発達科学部, 教授 (90030585)
小石 寛文 神戸大学, 発達科学部, 教授 (70030591)
伊東 昌子 常磐大学, 人間科学部, 助教授 (10364481)
稲垣 成哲 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (70176387)
|
研究概要 |
本年度は,初年度に開発したシステムを小学校の野外調査型の授業に本格的に導入し,フィールドワークにおけるITの利用に関する実証実験を実施した。 (1)生活科における地域調査プログラムの開発とその実証実験 小学校2年生の1クラスを対象にして,1年間の地域調査活動にシステムを導入した。内容は,「春夏秋冬」の季節感を発見するための地域調査プログラムであった。実験クラスでは1年間を通して,常時カメラ付き携帯電話を利用した自然観察,社会観察などをおこなった。 (2)高学年理科における防災教育プログラムの開発とその実証実験 小学校5年生の1クラスを対象にして,上述のシステムを導入し,六甲山の住吉川を題材にした防災教育プログラム「土石流を防ぐ知恵をさぐろう」を開発し,11月に実施した。 (3)学会などにおける研究成果の発表 日本科学教育学会第27回年会や日本理科教育学会第53回全国大会,日本教育工学会第19回全国大会において研究成果の一部を公表した。 (4)実験校における研究成果の発表 実験校である神戸大学発達科学部附属住吉小学校において,平成15年11月28日に本研究に関する公開授業研究会を開催し,主に教育実践の観点からプログラムを公開するとともに,その評価について議論した。この成果は讀売新聞などにも取り上げられて注目を集めた。 (5)現職教員への研修普及 本システムの教育利用の事例について現職教員を対象に2度にわたって研修会を開催した。
|